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(「鋼の錬金術師」原作最終回を基にした文章なので、未読の方は避けたほうが無難です)







さて、
少年漫画らしく「仲間」をキーワードに、大バトルと「殺さない覚悟」と「身体を取り戻す」ですっきりサッパリ終了したわけであります。

回収してない伏線とか、若干ご都合主義っぽいところとか、なくはないですが、もしかしたら外伝が出るかもしれないし、アニメで補完されるかもしれないし、まああまりもにょらず。
というかもにょることも一つのエンタメでありますので別エントリでやるかもしれませんが(Twitterではちょっとやりましたが)、今回は違う話。




トンマな私は、エドは手パン練成できなくなっただけで練成陣を描いて行う通常の錬金術は使えるのだと思っていたのですが、アサヒコムの荒川先生インタビューによると

「主人公が得たものは何かから考えていったとき、要らないものがあることに気付いた
「主人公のアイデンティティーと呼べるものでした。存在意義を代価にしたということです」

つまりエドは「錬金術師であること」をやめてしまったというのです。






仲間がいて、彼女がいて、生身の身体で笑う弟がいる。お帰りと言ってくれる故郷も。


だから、自分の存在意義であった「錬金術師であること」はいらない。






アルと共に身体を取り戻してから2年後、二人は再び旅に出ます。今度は別々に。
アルは「練丹術を学びに行く」とはっきり言っています。その理由として、ニーナを救えなかったことも話しています。
その上で「自分の足で…自分の目で…世界を見たいんだ」と。
やりたいこと、その理由と目的、すごくよくわかります。


じゃあエドは?


アルは「兄さんは西回りで知識を身につけてくる」と言い、エドの目的も「錬金術によって苦しんでいる人たちを助けられる」ことにあるような言い方をしていますが、…たぶんちょっと違います。


エドは、あたらしい「自分の存在意義」を探しに行くのです。


旅立ちの日、エドは駅のホームでウィンリィにプロポーズします。
「等価交換だ オレの人生半分やるから お前の人生半分くれ」
「あーもう どうして錬金術師ってそうなのよ」「半分どころか全部あげるわよ」と応えるウィンリィ。
それが「等価交換の法則なんざカンタンにひっくり返しやがる」ものであることに安心するエド。
「元気出た ありがとな」

おまえ、ぜんぜん錬金術師捨ててねー!

当たり前です。存在意義ってそういうもの。錬金術を使わなければ錬金術師じゃない、そんなカンタンなもんじゃないです。料理をしていないときのコックさん、非番のときのおまわりさん、彼らはそのとき自分の存在意義を捨ててるか?そんなことないですね。(いや職業=存在意義じゃないんですけど、実際には)

ここのシーン、エドウィン的に超きゅんきゅんなのですが(笑)、それを別としても大切な場面だと思います。

エドが、ほんとうに錬金術師であることをやめる決心がつくまでに、2年かかったのです。

決心したつもりだけど、まだ不安で。
自分が何者になるのか…

ここでプロポーズするのが、「どんな俺になってもお前だけは『おかえり』と受け入れてくれ」という「男の甘え」なのか、「どんな俺になっても俺はお前のところに戻るから」という「男の気概」なのか、まあ両方かな。



Twitterでもにょってたとき、「錬金術使えない/わからないエドが旅に出てどーすんだよ」とかつぶやいていたのですが、実はどーすんだかこの時点ではエド自身にもわからんのですね。

またいろんな人と出会って、いろんな体験をして学んで、新しい自分をみつけるのでしょう。途中でひどい目にあったり、自堕落な生活に陥ることもあるかもしれません。
その中で錬金術について考え直すこともあるかもしれないし、まったく違う価値観のもとにある能力を身につけてくるのかもしれません。巨大ビジネス立ち上げちゃうとか。

(私的には高い知的能力と集中力、向上心を生かして異色かつ偉大な科学者になって欲しいのですが、それは私が科学ファンだからに過ぎません…)

そしてその上で、アルの言う「錬金術によって苦しんでいる人たちを助け」るのかも。



さて、このような展開となるはず、のエドの今後ですが、こりゃもう少年漫画の世界ではありません。先日書きました「もやしもん」の沢木の世界。
「青年が自己を確立する」物語、青年漫画の世界です。

イズミ師匠やマスタング大佐のように守ってくれる人もいません。仲間だと思った人間に裏切られるかもしれません。
これまではグイグイ自分が周りを引っ張ってきたはずのエドが、奇妙な人や世界に巻き込まれて右往左往しながら、「俺って何なんだ? 俺は何をしたいんだ?」と苦悩するのであります。



超苦労してデカい男(身長も)になって帰ってきたエド、きっといいお父さんになりますね。





(言い訳)
実は「青年漫画」ってそんなもんだったっけ?と言われるともう身もフタもないのですが…
ここで自分の念頭にあるのは「もやしもん」のほかにはたとえば「モテキ」とかです。…読んでる雑誌が偏りすぎですね。すいません。
2010.06.24 Thu l 考察 l コメント (0) l top

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